アロ形(読み)アロガタ

化学辞典 第2版 「アロ形」の解説

アロ形
アロガタ
allo-form

接頭語“アロ”は,ある化合物名に冠して近縁関係を示すのに用いられる.立体異性体を示すこともある.とくに2個の不斉炭素原子に起因するジアステレオマーの関係を表すのに用いられる.たとえば,アロケイ皮酸は,trans-に対してcis-ケイ皮酸を,アロイソロイシンはジアステレオマーであることを示す.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アロ形」の意味・わかりやすい解説

アロ形
アロがた
allo-form

たとえばスレオニンには4個のジアステレオマー (偏左右異性体) が存在するが,そのうち天然に存在しないジアステレオマーの系列をアロ形のスレオニンという。D-スレオニン,L-スレオニンとは違った物性をもち,やはりD,Lの2つの異性体がある。

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