アルケメイドの定理(読み)アルケメイドのていり(英語表記)Alkemade theorem

岩石学辞典 「アルケメイドの定理」の解説

アルケメイドの定理

A-B-C三成分系で,もし三角形内の二つの固相組成に対応する二点が線で結ばれているならば,同じ二相が溶液や気相と平衡になることができる温度境界曲線がこの線に近づくと上昇する.境界曲線がこの線との交点に到達した場合に最大となるが,実際にはこの境界曲線はしばしばこの点に達する以前に安定となって止ってしまう[Wahlstrom : 1950, Levin, et al. : 1964].この定理は,A-B成分間にもう一つの(AB)相が存在する包晶反応(peritectic reaction)の説明に用いられているが,文献によって説明がかなり混乱している[Morse : 1980].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android