アリル転位(読み)アリルテンイ

化学辞典 第2版 「アリル転位」の解説

アリル転位
アリルテンイ
allylic rearrangement, allylic transformation

アリル誘導体の置換反応で,二重結合置換基が次のように移動する転位をいう.

この転位は可逆反応で,ハロゲン化アリルの加水分解などで平衡混合物を与える.X = Yのときは異性化で,ハロゲン化物アルコールなどは加熱により異性化平衡に達する.アルコールよりもハロゲン化物のほうが異性化しやすい.アルコールの異性化は酸触媒によって進行する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android