旺文社世界史事典 三訂版 「アラービー=パシャ」の解説
アラービー=パシャ
‘Arābī Pasha
エジプトの民族独立運動の指導者。エジプト独立運動の父といわれる
農家の生まれ。軍人となり,早くから反トルコ秘密結社に加わった。1870年代にイギリス・フランスがエジプトに進出すると,強硬な対外政策を主張した。1881年蜂起の中心となり,翌年陸軍大臣となったが,イギリス・フランスが辞任を要求したため,民族運動が勃発した。イギリス軍が海陸から進撃して全土を数週間で征服すると,捕らえられてセイロン(スリランカ)に流された。1901年に許されて帰国。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報