アラン(Marie-Claire Alain)(読み)あらん(英語表記)Marie-Claire Alain

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アラン(Marie-Claire Alain)
あらん
Marie-Claire Alain
(1926―2013)

フランスの女流オルガン奏者。パリ音楽院で名手マルセル・デュプレに学ぶ。1950年ジュネーブ、1951年パリの両国際コンクールで第1位を得、女流としては例外的に若くして活躍の場を確保バッハのオルガン曲の全曲録音で世界的に名を知られた。明快さを尊ぶラテン的気質は、バッハよりフランスのオルガン曲にいっそう適している。1972年(昭和47)初来日したのがきっかけで1970年代に三度来日、日本にオルガン音楽を普及させるのに貢献した。

[岩井宏之]

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