アップルガース(英語表記)Robert Applegarth

改訂新版 世界大百科事典 「アップルガース」の意味・わかりやすい解説

アップルガース
Robert Applegarth
生没年:1834-1924

イギリスの労働組合運動指導者。ヨークシャーの捕鯨船員の子。10歳から靴磨き給仕などをしたのち指物工となる。1852年アメリカに移住。58年にシェフィールドに帰り,地方の小さな大工組合に加入,やがてその委員長となる。この大工組合は61年には,前年成立した大工・指物工合同組合と合併したが,彼は翌年その書記長となった。64年ロンドンに移り,67年,当時の〈新型組合newmodel union〉の指導者たち(ジャンタjuntaと呼ばれる)と合同組合協議会を結成し,71年の労働組合法(労働組合活動を法認)の成立に貢献。71年に書記長を辞任した後は実業界に入ったが,協同組合運動や労働者教育運動の分野でも活躍した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android