出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…副作用としては消化管障害が比較的重要である。
[アニリン系,ピラゾロン系]
アニリン系の化合物に属するフェナセチンやアセトアミノフェン,ピラゾロン系の化合物であるアンチピリンなども,作用形式からみて広い意味でのアスピリン様薬物の系列に入るものといえるが,解熱鎮痛作用に比べると抗炎症作用をもたないか,あるいは抗炎症作用が弱い点で異なっている。このような作用形式上の若干の違いの理由としては,組織,器官によってシクロオキシゲナーゼの阻害のされ方が違うためであろうと考えられるような実験結果も報告されている。…
…19世紀末に行われたアセトアニリドの改良研究により発見された歴史の古い解熱・鎮痛薬であるが,副作用が比較的少ないので現在まで命脈を保って使われている。副作用の点からみると,この薬物が生体内で代謝されてできるアセトアミノフェンacetoaminophenのほうがさらに改良された薬物といえる。これらの薬は解熱・鎮痛作用の強さやその作用の性格がアスピリンと似ているので一般的にはアスピリンのほうが多く使われているが,アセトアミノフェンは副作用の少ない点ではアスピリンよりも優れている。…
※「アセトアミノフェン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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