アイコナール(英語表記)eikonal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイコナール」の意味・わかりやすい解説

アイコナール
eikonal

幾何光学において,光学系結像収差の問題を解析的に解くのに使われる重要な関数語源は「像」を意味するギリシア語エイコーン。光の場を の形で表わしたときの位相 φ をアイコナールと呼ぶ。一定のアイコナールをもつ面が光の波面である。結像の問題を考えるとき,光が光学系を通る前の物点 r と,通ったあとの像点 r' の間の位相差または光学距離 ( φ と光の波長の積を2πで割ったもの) を,2点の座標の関数として表わした φ(rr') を点アイコナールという。また2点における光線方向余弦を用いて定義した関数を角アイコナール,座標と方向余弦で表わしたものを混合アイコナールという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android