をもちて

精選版 日本国語大辞典 「をもちて」の意味・読み・例文・類語

を‐もちて

連語〙 (格助詞「を」に動詞「もつ(持)」の連用形および接続助詞「て」の付いたもの) 動詞の具体的な意味が薄れて、格助詞的に用いられる。
手段、方法、材料などを表わす。…によって。…で(もって)。
※続日本紀‐天平元年(729)八月二四日・宣命「浄き明き心乎(ヲ)(もちテ)波波刀比(ははとび)供へ奉るを」
② 原因、理由を表わす。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)五「当に此の陁羅尼を受持す応し。何以故とならば、此の陁羅尼は乃是過現未来の諸仏の母なるをもちて」
③ 「を」を強めた用法
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)九「二二をもちて一節と為して、便歳の六時と成さば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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