ろ座(読み)ろざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ろ座」の意味・わかりやすい解説

ろ座
ろざ / 炉座

初冬ころくじら座エリダヌス座の南に接して見える星座。地平線近くに位置するうえ4等星以下の星ばかりなので、あまり目だたない。18世紀のフランスの天文学者ラカイユが1763年に発表した14の新星座の一つで、星座名としては化学実験炉座とよばれていた。ラカイユは、当時としては最新鋭の機械器具を星座として設定したが、いまとなってはいかにも古臭さのぬぐえないものばかりとなってしまっている。

[藤井 旭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ろ座」の意味・わかりやすい解説

ろ座
ろざ
Fornax

炉座。12月の宵に南中する南天星座。概略位置は赤経 2時25分,赤緯-33°。くじら座の南にある。輝星に乏しい。エリダヌス座との間に巨大なろ座銀河団がある。

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