まぐわ(馬鍬)(読み)まぐわ

百科事典マイペディア 「まぐわ(馬鍬)」の意味・わかりやすい解説

まぐわ(馬鍬)【まぐわ】

日本在来の畜力砕土機西洋ハローに相当。一般的な普通まぐわは長さ1mほどの木製のけたに長さ20cmほどの鉄製の歯杆(しかん)を並列し,鳥居形の取手を取りつけたもの。水田代掻き(しろかき)に多く用いた。このほか鎌形の歯を水平に取りつけた鎌まぐわ,湾曲したけたに垂直刃を取りつけた谷まぐわ,翼状のけたになた状の歯を取りつけた飛行機まぐわ,回転軸に湾曲した歯を取りつけた車まぐわなどがある。ハローに比べ構造は簡単で,堅牢(けんろう)でもあるが砕土能率は低い。

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