ハロー(英語表記)harrow

翻訳|harrow

精選版 日本国語大辞典 「ハロー」の意味・読み・例文・類語

ハロー

〘名〙 (halo)
① 太陽や月のまわりに現われる光の輪。もっとも普通に現われるものは太陽を中心として半径二二度のところに現われる。暈(かさ)。光冠。〔舶来語便覧(1912)〕
銀河系の周辺の半径数万光年の範囲に拡がる球状の部分。
③ 聖像などの光背。円光。後光。
④ 電灯・ランプなどのまわりに見られることがあるぼんやりした光の輪。
※魔都(1937‐38)〈久生十蘭〉二四「ネオン・ランプの暈光(ハロー)につつまれた周囲の高い建物を見上げながら」

ハロー

〘感動〙 (hello, hullo)
① 呼びかけて注意を引くとき発することば。もしもし。おい。
あめりか物語(1908)〈永井荷風〉船房夜話「『ハロオ、カムイン』と〈略〉気取った発音で呼掛けると」
② 軽いあいさつのことば。こんにちは。
アメリカひじき(1967)〈野坂昭如〉「さてハローとあいさつされたのだから、応えねばならぬ」

ハロー

〘名〙 (harrow) 農耕具の一つ。開墾、砕土、地ならし、雑物除去、覆土などに使う機具で、日本の馬鍬(まぐわ)に相当する。畜力またはトラクターで牽引(けんいん)する。〔舶来語便覧(1912)〕

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デジタル大辞泉 「ハロー」の意味・読み・例文・類語

ハロー(halo)

聖像などの光背。後光。光輪。
太陽や月の周りに現れる光の輪。かさ
凸レンズ状の銀河を取り囲んで球状星団が分布する領域。
ハレーションのこと。

ハロー(hello)

[感]呼びかけ、または軽いあいさつに用いる語。もしもし。やあ。こんにちは。

ハロー(harrow)

耕し起こしたのち、砕土・地ならしを行う農機具砕土機

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改訂新版 世界大百科事典 「ハロー」の意味・わかりやすい解説

ハロー
harrow

砕土機のことで,プラウによって耕起された大きな土塊を砕土する機械。耕起が一次耕といわれるのに対し,砕土作業は二次耕と呼ばれる。トラクターに牽引(けんいん)され作業をする。いろいろな土壌条件に適合するよう,砕土機の機構や砕土刃には次のように多くの種類がある。

 スパイクハローは多数のスパイクフレームに下向きにつけたもので,スパイクの側面の稜で土を押し砕くものである。均平作用もある。ツースハローとも呼ばれる。スパイクを垂直から前後に傾けて調節できるものはレバーハローと呼ばれている。またフレームがリンク構造で地表の凹凸に応じて上下する方式のものをリンクハローという。リンクをさらに細かくし,ちょうど太い針金で作ったネットの交点に細い棒状の刃をつけたようなハローをチェーンハローまたはネットハローといい,表面砕土などに用いる。

 スプリングハロー板ばねの先に刃をつけたものを並べてフレームにとりつけたもので土塊をばねではじいたり,刃先で切断したりしながら砕土する。砕土の深さを大きくとることができる。

 アクメハローはなたをひねったような刃を15cm間隔くらいにならべてフレームにとりつけたもので,ねじれた長い刃は前端の部分で土塊を圧砕し,中央部で切断し,ねじれた後部で左右に土を動かして均平にする。重粘地や草地の砕土に適している。

 ディスクハローは凹円板の周りに刃をつけたディスク刃6~10枚を1本の軸に一定間隔にとりつけたもの(これをギャングという)を通常2組以上セットにして牽引し,回転するディスクによって土塊を切り砕くもので,深く作用するとともに均平作用も大きい。ディスクの代りに,星形のような刃を多数つけたものはアルファルファハローと呼ばれ,土塊を刺し削って砕土する。最近のハローには牽引するだけでなく,駆動して,砕土の働きを大きくしたものもある。
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百科事典マイペディア 「ハロー」の意味・わかりやすい解説

ハロー

砕土,攪拌(かくはん),均平,覆土,除草など整地・開墾作業に用いる農機具。日本のまぐわ(馬鍬)に当たる。トラクターにより牽引(けんいん)する。幾枚もの円板刃を回転させて土を切断,破砕,攪拌するディスクハロー,多数の歯桿(しかん)を取りつけた組枠(わく)を引いて土を破砕,均平する歯桿ハローが代表的で,ほかに起伏地の砕土・覆土作業に用いるチェーンハロー,均平作業に用いる板ハローがある。
→関連項目砕土機除草機農業機械農具

ハロー

(かさ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハロー」の意味・わかりやすい解説

ハロー
Harrow

イギリスイングランド南東部,グレーターロンドンを構成する 33地区の一つ。外部ロンドンに属する区で,グレーターロンドンの北西部に位置する。おもに住宅地域であるが,ガラス,光学,写真などの工業もある。南部にはパブリック・スクールの名門ハロー・スクールがある。面積 50km2。人口 20万6814(2001)。

ハロー

」のページをご覧ください。

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化学辞典 第2版 「ハロー」の解説

ハロー
ハロー
halo

ぼんやりした光の輪や量.たとえば,月や太陽のまわりにかかる光輪や,無定形物質のX線回折図形に現れる幅の広いぼけた回折環をいう.すなわち,結晶からの明瞭なはん点状の回折に比べ,非晶質固体や液体などではぼんやりとしたハローパターンを示し,その極大位置の値は物質に固有である.この非晶からのハローの積分強度と,結晶からの回折強度より結晶化度が求められる.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハロー」の意味・わかりやすい解説

ハロー
はろー
Harrow on the Hill

イギリスの首都大ロンドンを構成する一区。大ロンドンの北西部外郭(アウター・ロンドン)を占める。かつては旧ミドルセックス県内にある一市であったが、1965年大ロンドンに編入された。面積約51平方キロメートル、人口20万7389(2001)。環境のよい住宅地区が広がり、大ロンドンを囲む緑地帯が区内を横切っている。1571年創設の有名パブリック・スクール、ハロー校の所在地。

[久保田武]

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デジタル大辞泉プラス 「ハロー」の解説

ハロー〔曲名〕

イギリスの女性歌手、アデルの曲。2015年発売のアルバム「25」収録曲。2016年ブリット・アワードのブリティッシュ・シングル賞受賞。原題《Hello》。

ハロー〔スクーター〕

ダイハツ工業が1974年から製造・販売した三輪スクーター。総排気量49cc。エンジン形式は空冷2ストローク単気筒。

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