べかりけり(読み)ベカリケリ

デジタル大辞泉 「べかりけり」の意味・読み・例文・類語

べかり◦けり

[連語]《推量の助動詞「べし」の連用形過去の助動詞「けり」》…べきであった。…はずであった。
法服の一つ足らざりつるを、にはかにまどひしつるに、これをこそ返り申す―◦けれ」〈・二七八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「べかりけり」の意味・読み・例文・類語

べかり‐・けり

(「べかり」に過去の助動詞「けり」の付いたもの) 「…べきであった」「…はずであった」の意で、当然のことを今さとった感動を表わす。
伊勢物語(10C前)四八「今ぞ知るくるしき物と人待たむ里をば離れずとふべかりけり」
源氏(1001‐14頃)末摘花「いともかしこきかたとは、これをもいふべかりけり、とほほゑみて見給ふを」

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