ひょうど(読み)ヒョウド

デジタル大辞泉 「ひょうど」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐ど〔ひやう‐〕

[副]
《「ひょうと」とも》勢いよく矢を射放つ音を表す語。ぴゅっと。
「キリキリと引絞って―放てば」〈逍遥・美術論〉
突然に。ひょいと。ひょっと。
「ここにある人、―寄り来て言ふ」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ひょうど」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐ど ひゃう‥

〘副〙
① 急に動くさまを表わす語。突然。ひょいと。ひょっと。
蜻蛉(974頃)中「ここにある人、ひゃうとよりきていふ」
② 矢が弦を離れて勢いよく飛ぶ音を表わす語。ひゅうっと。ぴゅうと。
※宇治拾遺(1221頃)八「弓をつよく引て、ひゃうと射たりければ」
③ 笛などの音を表わす語。
史記抄(1477)八「嘯をひょうとふいて人を聚ぞ」

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