ぬる

精選版 日本国語大辞典 「ぬる」の意味・読み・例文・類語

ぬ・る

〘自ラ下二〙 髪など細長いものがずるずるとゆるんで解けたり、抜けたりする。
万葉(8C後)二・一一八「嘆きつつ大夫(ますらをのこ)の恋ふれこそ吾が髪結(ゆふかみ)の漬(ひ)ちて奴礼(ヌレ)けれ」

ぬる

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) なめらかなさまを表わす語。
※俳諧・俳諧新選(1773)四「八兵衛がぬると剃たる十夜かな〈鼓舌〉」

ぬる

〘名〙 ネギ一種
※流人島にて(1953)〈武田泰淳〉「黒木夫妻は鶏小屋の鶏を殺し、畑のぬる(葱の一種)を刻んで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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