なんぼう

精選版 日本国語大辞典 「なんぼう」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぼう

〘副〙 (「なんぼ」の変化したもの)
① =なんぼ
義経記(室町中か)六「さ候はば、景時仕りて見候はばやと申せば、なんぼうの、梶原銅拍子ぞ、と左衛門に御尋ねあり」
② =なんぼ
※天草本平家(1592)一「ワタクシワ nanbô(ナンボウ)ナリトモ カタリマラショウ」
③ =なんぼ
歌舞伎濃紅葉小倉色紙(1816)三「なんぼうこなんが、仁体(じんてい)らしい事云やっても、そりゃ行かぬ」
常識の程度を越えた一つの事態への驚きの気持を表わす。なんと。どこまで。まことに。ひどく。
謡曲道成寺(1516頃)「なんぼう恐ろしき物語りにて候ぞ」

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