ならく(読み)ナラク

デジタル大辞泉 「ならく」の意味・読み・例文・類語

なら‐く

《伝聞推定の助動詞「なり」のク語法》「言うならく」「聞くならく」の形で、…と言うことには、聞くところでは、の意を表す。主に漢文訓読体の文章に用いられる。
「聞く―きみ雲峰うち、病に臥して真を契らむとすと」〈文華秀麗集・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ならく」の意味・読み・例文・類語

なら‐く

(伝聞推定の助動詞「なり」のク語法) 「言う」「聞く」などの動詞をうけて、「…と言っているのだと思う」「聞いていることには」などの意を表わす。→いうならくきくならく
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一「我を正法を宣揚せよと勧請したまふならく」

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