なぎさ現象(読み)なぎさげんしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「なぎさ現象」の意味・わかりやすい解説

なぎさ現象
なぎさげんしょう

地下水位が高く軟弱な基盤では,地震によって強い振動を受けると,液状化現象を起して被害が大きくなることが知られているが,この傾向は軟弱な基盤のうちでも強固な基盤との接触境界あたりで特に強く起るため,なぎさ現象と呼ばれることがある。 1989年 10月 17日にサンフランシスコ周辺で発生したロマプリエタ地震 (サンフランシスコ湾岸地震ともいう) のマリーナ地域は海岸の埋立地であったために,なぎさ現象による建物被害が発生したという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android