とつかわ(読み)トツカワ

デジタル大辞泉 「とつかわ」の意味・読み・例文・類語

とつ‐かわ〔‐かは〕

[副]あわてて動作をするさま。せかせかと。
老婢ここを―起ちて」〈紅葉金色夜叉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とつかわ」の意味・読み・例文・類語

とつ‐かわ ‥かは

〘副〙 (「かわ」は接尾語。「と」を伴って用いることもある)
① あわて急ぐさま、せかせかするさまを表わす語。
咄本醒睡笑(1628)五「御養生の湯入りの心しづかなれや、とつかはとして上り給ひそ」
古今集遠鏡(1793)五「それになんぞや、とりいそいでとつかはといなしゃるは」
物事が急に起こるさまを表わす語。突然。〔和英語林集成初版)(1867)〕

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