そよや(読み)ソヨヤ

デジタル大辞泉 「そよや」の意味・読み・例文・類語

そよ‐や

[感]感動詞「そよ」+間投助詞「や」から》
驚いたり同感したりするときなどに発する声。そうだ。そうそう。
「―、さる事ありきかし」〈かげろふ・下〉
歌謡囃子詞はやしことば
「―、小柳によな、下がり藤の花やな」〈梁塵秘抄・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「そよや」の意味・読み・例文・類語

そよ‐や

感動〙 (感動詞「そよ」に間投助詞「や」の付いてできたもの)
① ふと思い出したとき、なるほどと思い当たったとき、相手のことば共感の意をこめて是認するときなどに発する語。そうそう。それはまあ。
※元良親王集(943頃か)「あきかぜにとよりかくよりはなすすきそよやさこそはいふべかりけれ」
源氏(1001‐14頃)夕霧「そよや。そも、あまりにおぼめかしう、いふかひなき御心なり」
② 歌謡のはやしことば。
※催馬楽(7C後‐8C)桜人「桜人 その舟止(ふねちぢ)め 島つ田を 十町(とまち)つくれる 見て帰り来むや 曾与也(ソヨヤ) 明日帰りこむ 曾与也(ソヨヤ)
③ 驚いたり、あきれたりしたときに発する語。
※俳諧・田舎の句合(1680)八番「鉦(かね)カンカン驚破(ソヨヤ)郭公草の戸に」

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