そうぞうしい

精選版 日本国語大辞典 「そうぞうしい」の意味・読み・例文・類語

そうぞう‐し・い【忩忩・騒騒サウザウ

〘形口〙 そうぞうし 〘形シク〙 (「騒騒」は当て字か) 声や音が雑然としたり、高かったりして耳にうるさく感じられる。やかましい。さわがしい。うるさい。また、世の中が不安で落ち着かない。
※饅頭屋本節用集(室町末)「忩々 ソウゾウシ」
※三河物語(1626頃)一「何とやらん世見之さうぞう敷に付而」
[補注]語源については、「騒々し」とするほか、「躁々し」また「騒々(さわさわ)し」の音便とする説もあるが、挙例の「饅頭屋本節用集」によって、広く用いられていた「忩々」の形容詞化とする「疑問仮名遣」の説を是とすべきか。なお、「日葡辞書」の表記が「sôzô(ソウゾウ)」であって「sǒzǒ(サウザウ)」でないのも参考になる。
そうぞうし‐げ
〘形動〙
そうぞうし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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