すごすご

精選版 日本国語大辞典 「すごすご」の意味・読み・例文・類語

すご‐すご

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 気おちして元気のないさま、また、ひとりわびしく、しょんぼりとしているさまを表わす語。
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「維行力及ばずして只一騎すごすごとぞひかへたる」
仮名草子可笑記(1642)二「其方はいつ来て見るにも、ただひとりすごすごとして、友なひあそぶ人もなし」
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉五「両国からすごすごと乞食のやうに電車のすみに乗って」
② 特に、移動する状態で、元気なくその場を離れるさまを表わす語。
※車屋本謡曲・放下僧(1464頃)「放下の姿に身をやつして、さもすごすごと立ち出づる」
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上「追立てられ、すごすごと帰りけるが」

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