ざざめかす(読み)ザザメカス

デジタル大辞泉 「ざざめかす」の意味・読み・例文・類語

ざざ‐めか・す

[動サ四]
ざわつかせる。ざわざわと音を立てる。
「三枚皮をどし大荒目のよろひ草摺長くさずりながに―・し」〈盛衰記・二〉
飾りたてる。
歩行かちで行くかたへも大駕籠のりものを―・し」〈浮・椀久一世〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ざざめかす」の意味・読み・例文・類語

ざざ‐めか・す

〘他サ四〙 (「めかす」は接尾語) さざめくようにする。
ざざと音を立てる。ざわつかせる。
※承久軍物語(1240頃か)三「面(おもて)もふらず、ざざめかひてわたしけり」
② にぎやかに飾る。はなやかに騒ぎたてる。
※十問最秘抄(1383)「花がよきと心得てうかうかとしてざざめかす由にてあるもをかし」
※浮世草子・椀久一世(1685)下「歩行(かち)で往くかたへも大駕籠(おほのりもの)をざざめかし見た所は是(これ)よし」

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