さへいじ

精選版 日本国語大辞典 「さへいじ」の意味・読み・例文・類語

さへいじ サヘイヂ【左平治・左平次

〘名〙 (もと人形浄瑠璃社会の隠語)
① 口。また、口をきくこと。転じて、余計な口出しをすること。また、追従(ついしょう)を言うこと。
滑稽本・大平楽国字解(1776)四「汗手拭を一とすじやって左平治(サヘイジ)してじゃと、どこからでも二両程づつの物で戻る」
② ですぎたまねをすること。余計な世話をやくこと。あるいは、出しゃばること。また、その人。
※歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)八「わりゃ仲裁人ぢゃない、きつい左平次ぢゃなア」

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