デジタル大辞泉
「ごさんめれ」の意味・読み・例文・類語
ごさん‐めれ
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、係助詞「こそ」、動詞「あり」の連体形「ある」、推量の助動詞「めり」の已然形「めれ」の付いた「にこそあるめれ」の音変化。近世中期以降「ござんめれ」とも》
1 …であろう。…であるようだ。
「曽我五郎がのりたる馬―」〈曽我・五〉
2 …があるようだ。→ごさんなれ
「此の山陰に忍び者こそ―」〈浄・布引滝〉
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ごさん‐めれ
〘
連語〙 (近世中期以後、誤って「ござんめれ」とも)
[一] (断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、係助詞「こそ」、動詞「あり」、
推定の助動詞「めり」の已然形「めれ」が付いた「にこそあるめれ」の変化したもの) …であるように見える。…の
様子だな。…であるようだな。ごさめれ。
※
平家(13C前)七「あっぱれ、是は斎藤別当である
ごさんめれ」
[二]
後世、(一)の
語源が忘れられて、「ごさん」が「御座る」の変化したもの、あるいは、「
御参」のように意識されたもの。あるようだ。→
ごさめれ・
ござめり。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報