こはく(英語表記)amber

翻訳|amber

日本大百科全書(ニッポニカ) 「こはく」の意味・わかりやすい解説

こはく
こはく / 琥珀
amber

コハク酸主成分とする非晶質有機鉱物地質時代樹脂化石である。研摩して飾り石として用いられ、昆虫の入ったものは「虫入りこはく」としてとくに珍重される。日本では岩手県久慈(くじ)市などで堆積(たいせき)岩中に産することが知られている。

加藤 昭]

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普及版 字通 「こはく」の読み・字形・画数・意味

白】こはく

白い裘。〔礼記玉藻〕君、白裘を衣(き)るときは、錦衣以て之れを裼(せき)(表衣)す。

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【鼓】こはく

つづみと鐘。

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化学辞典 第2版 「こはく」の解説

こはく
コハク
amber, succinite

地質時代の松柏科樹脂の化石.果実虫類の化石を含むこともある.主成分はコハク酸エステル.硬度2~2.5で,透明または半透明をしており,黄色の光沢がある.エタノールエーテルに微溶.優良品は装飾用として,下等品は塗料原料,絶縁材として使用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報