けんか祭[妻鹿](読み)けんかまつり[めが]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「けんか祭[妻鹿]」の意味・わかりやすい解説

けんか祭[妻鹿]
けんかまつり[めが]

毎年 10月14~15日に行なわれる,兵庫県姫路市白浜町の松原八幡神社秋祭り。古くからの灘七村の祭りで,14日の宵祭りには,七つの村から出された屋台が,赤や青,黄色の紙で飾ったシデ竹を持つ人々とともに各地区を練って八幡宮に宮入りし,その後,「七台練り」と称して神社前で激しく練り合わせる。屋台はこの地方独特の神輿型の太鼓台で,中には太鼓とそれをたたく子供が乗っている。翌 15日の本祭りでは,「一の丸」「二の丸」「三の丸」と呼ばれる 3基の神輿が,7台の屋台とともに約 1km離れた御旅山に渡御する。3基の神輿は,20代,30代,40代の年齢集団ごとに担がれており,御旅山の練り場に着くと,神輿同士を激しくぶつけ合う。同時に,屋台同士の勇壮な練り合わせも行なわれ,祭りの場は興奮に包まれる。神輿が破壊されることもあるが,神輿を激しくぶつければぶつけるほど,神意にかなうとされている。(→けんか祭妻鹿

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