秋祭り(読み)あきまつり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「秋祭り」の意味・わかりやすい解説

秋祭り
あきまつり

秋に行なわれる祭り総称および通称。本来,旧暦 7月から 9月まで,または立秋から立冬までが秋であり,この期間に行なわれる祭りが秋祭りであったが,今日では 9月から 11月頃までに行なわれている祭りを秋祭りと呼ぶことが多い。実りの秋を迎えて行なわれる収穫祭の性格をもつ祭りが多く,サトイモの茎や野菜などの収穫物で飾りつけた「ずいき神輿」が神への供え物とされる京都市上京区の北野神社のずいき祭(10月1~5日)や,滋賀県の御上神社の秋季古例祭(ずいき祭。10月体育の日),着色された米の高盛りや木の実などの秋の実りが数多く並ぶ百味御食(ひゃくみのおんじき)の神饌で知られる奈良県の談山神社の嘉吉祭(かきつさい。10月第2日曜日)などがよく知られている。また,家ごとの年中行事として重陽節句(9月9日)や 9月19日,29日に収穫祭を行なう地方も多い。

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