きんじ(読み)キンジ

デジタル大辞泉 「きんじ」の意味・読み・例文・類語

きんじ〔きんぢ〕

[代]二人称人代名詞。きみ。おまえ。対等または目下相手に対していう。
「―はよからむ時にを」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「きんじ」の意味・読み・例文・類語

きんじ きんぢ

〘代名〙 対称。きみ。おまえ。なんじ。きうち。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「きんぢ、この手を伝へほどこすものならば、この世になからん世なりとも、とぶらひ守らん」
源氏(1001‐14頃)乙女「きんぢらは同じ年なれど」
[補注](1)会話文で親しみの気持を込めて対等か目下の者に対して用いられたが、もとは「なんじ(汝)」と同様に相手を尊敬して呼んだ語か。
(2)語源については、キミムチ(君貴)、キ(君)ムチ(貴)、キミムチ(君睦)から転じたなどの諸説がある。

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普及版 字通 「きんじ」の読み・字形・画数・意味

【金】きんじ

車止め。

字通「金」の項目を見る

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