きつう(読み)キツウ

デジタル大辞泉 「きつう」の意味・読み・例文・類語

きつう

[副]形容詞「きつし」の連用形「きつく」のウ音便から》
たいへん。ひどく。
番頭どの―精が出ます」〈松翁道話・二〉
(あとに打消しの語を伴って)どうしても。絶対に。
「間に合はせねば―かなはぬ大事の用」〈浄・重井筒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「きつう」の意味・読み・例文・類語

きつう

〘副〙 (形容詞「きつい」の連用形から)
① 大変に。ひどく。はなはだしく。
狂言記茶壺(1660)「はれ、きつうようてをる」
② (あとに打消を伴って) どうにも。
浄瑠璃心中重井筒(1707)中「こんやのぼして明日(あす)のまにあはせねば、きつふかなはぬ大じの用」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報