きっきっ

精選版 日本国語大辞典 「きっきっ」の意味・読み・例文・類語

きっ‐きっ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 猿が歯をむきだして鳴く声や、物がのどにつまってむせた時の声などを表わす語。
謡曲嵐山(1520頃)「酒宴半ばの猿の興、〈略〉皆おん顔は真赤になって、きっきっと並ばせ給ふ」
仮名草子浮世物語(1665頃)二「俄に餠を喉に詰らし〈略〉ただきっきっと言ふ」
動作がきびきびしている様子を表わす語。
申楽談儀(1430)拍子の事「『月や』から、きっきっとひゃうしにてもって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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