か易し(読み)カヤスシ

デジタル大辞泉 「か易し」の意味・読み・例文・類語

か‐やす・し【か易し】

[形ク]《「か」は接頭語
容易である。たやすい。
手放たばなれも還来をちも―・きこれ(=鷹ノコト)をきて又はあり難し」〈・四〇一一〉
軽々しい。身軽である。
「さるべきついでなくて、―・く通ひ給ふべき道ならねば」〈浮舟

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精選版 日本国語大辞典 「か易し」の意味・読み・例文・類語

か‐やす・し【か易】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「か」は接頭語 )
  2. やさしい。たやすい。容易である。
    1. [初出の実例]「手放(たばな)れも 還来(をち)も可夜須伎(カヤスキ) これをおきて またはあり難し」(出典万葉集(8C後)一七・四〇一一)
  3. 軽々しい。手軽である。気軽である。
    1. [初出の実例]「かやすき身ならば、忍びて、いと逢はまほしくこそとの給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

か易しの派生語

かやす‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

か易しの派生語

かやす‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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