からっきり(読み)カラッキリ

デジタル大辞泉 「からっきり」の意味・読み・例文・類語

からっ‐きり

[副]からきし」に同じ。
「衣を着てしまえば手が出ねえや、―」〈一葉たけくらべ

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精選版 日本国語大辞典 「からっきり」の意味・読み・例文・類語

からっ‐きり

〘副〙 否定表現、または否定的な意味を含むことばを伴って、強く否定するのに用いることが多い。まるっきり。てんで。全然。からきし。からっきし。からきり。
※雑俳・柳多留‐二一(1786)「からっ切座入もせずにまつが岡」
※たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一六「衣を着て仕舞へば手が出ねへや、空(カラ)っきり」
[補注]その状態になりきる意の接頭語になったり、まるっきりの意の副詞になったりする「から」と関係があろう。

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