おまんが紅(読み)おまんがべに

精選版 日本国語大辞典 「おまんが紅」の意味・読み・例文・類語

おまん‐が‐べに【おまんが紅】

[1] 〘名〙 夕日で空が赤くなること。夕焼雲
洒落本・当世爰かしこ(1776)「おまんが紅(ベニ)は夕日をてらし」
[2] 江戸時代、享保一七一六‐三六)の頃、江戸の京橋中橋にあったお満稲荷で売っていた紅粉をいう。
※雑俳・柳多留‐六八(1815)「賀の祝おまんが紅をつける也」
[補注]随筆「嬉遊笑覧(一八三〇)六」に「おまんとは天が紅の時なるを女子の名にとりていへり、或説に中ばしにおまんいなりとて、べにを供へて願がけする社あり、享保の頃はやれりといへり」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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