おか様(読み)おかさん

精選版 日本国語大辞典 「おか様」の意味・読み・例文・類語

おか‐さん【おか様】

〘名〙 (「おかさま」の変化した語)
① 「おかさま(━様)」のややくだけた言い方。また、江戸吉原などで茶屋揚屋などの女主人を敬って呼ぶ語。
※雑俳・軽口頓作(1709)「たりませぬ・おかさん起てにぎらしゃれ」
② 「おかあさん御母様)」の変化した語。
※わらべうた・ずいずいずっころばし(1890頃か)「お父(と)さんが呼んでも お母(カ)さんが呼んでも 行きっこなァしよ」

おか‐さま【おか様】

〘名〙 (「おかかさま」の略とも「おかたさま」の略ともいう) 江戸時代上方町人の間で、他人の妻を敬って呼ぶ語。
浮世草子好色一代男(1682)六「世間内証ともに、心を付ぬるかはゆさに、責而(せめて)けふこそ、人のおか様並に被(かづき)をきせて出懸(でかけ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android