うんてれがん(読み)ウンテレガン

デジタル大辞泉 「うんてれがん」の意味・読み・例文・類語

うんてれ‐がん

《「うんでれがん」とも》愚か者。あほう。まぬけ。江戸末期に流行した語。
「恐れ入って引き下がる―があるものか」〈漱石坊っちゃん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「うんてれがん」の意味・読み・例文・類語

うんてれ‐がん

〘名〙
① 愚かな者をさげすんでいう語。ばか。あほう。のろま。まぬけ。江戸末期の流行語。うんてらがり。〔浪花聞書(1819頃)〕
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一〇「始めは喧嘩をとめに這入ったんだが、〈略〉恐れ入って引き下がるうんでれがんがあるものか」
幕末から明治時代に流行した女髷(まげ)一種
※京都婦女髪形集「うんてれ眼(がむ)茶屋町芸子抔(など)当時専ら結之」

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