あじかおし

精選版 日本国語大辞典 「あじかおし」の意味・読み・例文・類語

あじか‐おし あぢかをし

類音の繰り返しで、地名ちかの崎」にかかる。「をし」は「よし」と同意の間投助詞。「あぢか」は語義未詳。
万葉(8C後)五・八九四「阿遅可遠志(アヂカヲシ) 智可(ちか)の崎より 大伴御津(みつ)の浜びに ただ泊(は)てに み船は泊てむ」
[補注]用例原文「阿遅可遠志」の「遅」を「チ」と清音に訓む説もある。また、「遅」を「庭」とする異本により、「アテカヲシ」と読む説もあるが、語義、かかり方は不明。

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