デジタル大辞泉
「茶色」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちゃ‐いろ【茶色】
〘名〙
① (形動) 黒みを帯びた赤黄色。うす茶色、赤茶色、こげ茶色などの
総称。また、そういう色であるさま。ちゃ。
※
仮名草子・
仁勢物語(1639‐40頃)下「名にし負はばちゃいろこそあれ赤裏の頭巾肩衣著るを云ふなり」
※
浮世草子・商人職人懐日記(1713)四「音に聞し
新町を見しに、さりとは茶色とは増り草の、
ゆかりの末の局迄も」
ちゃいろ‐・い【茶色】
〘形口〙 茶色である。茶色をしている。
※シベリヤ物語(1950‐54)〈
長谷川四郎〉アンナ・ガールキナ「
黄色味がかった茶色い擂鉢
(すりばち)のような
食器の中に」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ちゃいろ【茶色】
色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い灰みの黄赤」としている。一般に、茶の葉を使った染色の色で、やや淡い褐色のこと。色の示すイメージは幅広い。茶が中国から伝わったのは平安時代だが、染料として用いるようになったのは室町時代とされ、流行色となったのは江戸時代。奢侈禁止令のなかで、茶色系統、鼠色系統、紺色系統は許されたこともあり、「四十八茶百鼠」といわれるほど、多彩な茶色が誕生した。染料も多様になった。
出典 講談社色名がわかる辞典について 情報