450NX

ASCII.jpデジタル用語辞典 「450NX」の解説

450NX

Intelが開発したPentium II Xeon/Pentium III Xeon用のチップセットで、正式名称は「Intel 450NX PCIset」。450GXの後継といえるサーバー専用のチップセットだ。一般的なチップの構成は以下のとおりである。82451NX: Memory and I/O Bridge Controller(MIOC)82452NX: RAS/CAS Generator(RCG)×1~2個82453NX: Data Path Multiplexor(MUX)×1~2個82454NX: PCI Expander Bridge(PXB)×1~2個82371EB: PCI-TO-ISA/IDE Xcelerator(PIIX4E)450NXは、同一のプロセッサーバースに最大4基までのプロセッサーを接続したSMPシステムを構築できる。さらに回路を追加することにより、最大8基までのSMPシステムを実現できる。また100MHzのフロントサイドバスにも対応している。メインメモリーは最大8Gbytesまで実装可能で、対応するメモリーチップはEDO DRAMだけである。特徴的なのは、高速化のために最大4ウェイのインターリーブアクセスを実現している点だ。I/Oバスも強化されており、最大4本の32ビット PCIバスを実装できる。これらはPCI-PCIブリッジで直接に接続されているのではなく、並列にメモリーサブシステムに接続されている。それぞれ独立しているので、あるデバイスがバスを占有しても、ほかのバスには影響せず、パフォーマンスが落ちないというメリットがある。さらに2本の32ビット PCIバスを束ねて64ビット PCIを実装することも可能だ。対応するPCIのリビジョンは2.1であり、またクロック周波数は最大33MHzである。

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