3歳児健診(読み)さんさいじけんしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「3歳児健診」の意味・わかりやすい解説

3歳児健診
さんさいじけんしん

3歳児に対し,身体ならびに精神発達面を診査し,適正な指導および措置を行うこと。幼児の健全な育成を期するため,都道府県知事は,毎年期日を指定して3歳児の健康診査を行わなければならない (母子保健法 12条) 。発育や栄養状態の把握,疾病または異常 (肢体不自由,知的障害視力聴力障害など) の発見に加え,歯科および精神発達,心理面での問題の相談,指導を行うことが,従来の保健業務と異なっている。専門家による精密検診の推進および経過観察,訪問指導などの事後指導も行われている。歯科については,3歳児歯科保健指導要領に基づいて歯科医師が行う。3歳児は乳歯が生えそろった時期であり,歯の疾患および異常の有無,特に虫歯,不正咬合などに注意して診査し,保健指導をする。受診率は9割程度。

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