3・1運動

山川 日本史小辞典 改訂新版 「3・1運動」の解説

3・1運動
さん・いちうんどう

万歳事件とも。1919年(大正8)3月1日を期して展開された朝鮮民族の独立運動。第1次大戦中のロシア革命民族自決主義の影響をうけた朝鮮の知識人・学生などが中心となり,3月1日天道教・キリスト教仏教の宗教3派の代表33人による独立宣言ソウルで発表した。これを契機に,前国王高宗の葬儀に集まった民衆が合流して独立万歳を叫ぶ大示威運動となり,朝鮮全土に拡大した。これに対し日本は武力鎮圧を強行し,死者7500人,負傷者4万5000人,検束者4万6000人の犠牲者を出して運動は終わった。国外では上海大韓民国臨時政府がつくられ,間島地域を中心に独立軍抗争も活発化した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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