龍蔵院跡(読み)りゆうぞういんあと

日本歴史地名大系 「龍蔵院跡」の解説

龍蔵院跡
りゆうぞういんあと

[現在地名]所沢市三ヶ島

三島山高林こうりん寺と号し、本山派修験。旧来高麗こま篠井ささい(現狭山市)観音堂配下であった。本尊地蔵菩薩。弘化三年(一八四六)の由緒書によれば、応長元年(一三一一)玉蔵坊良円の開山。良円は宮寺家平の嫡男で名を家良といい、修験入道となり玉蔵坊良円と改めた。開山の年本堂を建立し、勝軍地蔵を本尊として京都より愛宕権現を勧請したと伝える。古くは玉蔵ぎよくぞう坊と称し、じま愛宕権現社の別当職をも兼ねたという。慶安二年(一六四九)三月幕府に六石三斗の所領について朱印状の交付を願出て(朱印頂戴添状)、同年一〇月徳川家光より愛宕権現社領として安堵の朱印を与えられた(徳川家光朱印状)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android