齧付(読み)かじりつく

精選版 日本国語大辞典 「齧付」の意味・読み・例文・類語

かじり‐つ・く【齧付】

〘自カ五(四)〙
① 離れないように、しっかりと歯で食いつく。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九「其半分はおぬしに遣(や)らう。かぢりついて食へヨ」
② 離れないようにしっかりと物に取りつく。地位を失うまいと力を尽くす。しがみつく。
滑稽本浮世床(1813‐23)二「前提(まへさげ)に蚯蚓がかぢり付(ツイ)て」
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉新高等官「高等官になったのが幸ひだから椅子に噛(カジ)り附いて」

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