鹿子清水(読み)かのこしみず

日本歴史地名大系 「鹿子清水」の解説

鹿子清水
かのこしみず

片平かたひら丁南留よりこめふくろへ南に下る坂の途中にある清水で、仙台三清水の一(奥陽名数)。「封内風土記」では鹿子泉。「仙台鹿の子」によると長さ・幅ともに一間で、砂の底まで水を見通し、鹿の子に見えるから名があるという。清水は現存しており、鹿子清水通という名称も残っている。あたりは夏ともなると納涼の人々で賑い、茶店が出て心太や水団子を商ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報