鷹栖(読み)たかす

改訂新版 世界大百科事典 「鷹栖」の意味・わかりやすい解説

鷹栖[町] (たかす)

北海道中央部,上川支庁上川郡の町。人口7345(2010)。地名はアイヌ語の〈チカ・ウン・イ(鳥・いる・所)〉に由来し,鳥は鷹や鷲のような大きな鳥を指したことから,鷹の字をあてたとみられている。上川盆地北西部に位置し,オサラッペ川が大小の支流を集め,町の南端石狩川へ注ぐ。明治中期から末期にかけて,北陸,東北,四国からの開拓者が入植し,稲作を中心として発展した。水田単作地帯であるが,近年は畑作への転換も行われ,小麦,野菜類も産し,とくにマッシュルームの栽培が盛んである。北を除く三方を旭川市に囲まれ,一部で都市化も進んでいる。JR函館本線旭川駅からバスが通じ,道央自動車道の旭川鷹栖インターチェンジがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報