鷹尾村(読み)たかおむら

日本歴史地名大系 「鷹尾村」の解説

鷹尾村
たかおむら

[現在地名]大和町たか

矢部やべ川下流右岸の平野部にある。東は同川を挟んで泰仙寺たいせんじ(現瀬高町)。北は西津留にしづる村、南は島堀切しまほりきり村。「和名抄」所載の山門郡鷹尾郷の遺称地。天文一六年(一五四七)頃田尻親種は、大友義鑑に請い高尾たかお(鷹尾)二五〇町の地を宛行われた。年月日欠の二通の大友義鑑袖判知行坪付(田尻家文書/佐賀県史料集成七)によると、うち徳田七〇町、田尻但馬守(鑑忠)知行分一〇町。同一七年頃には親種は鷹尾村に新たに要害(鷹尾城)を築き移転することを願出て、義鑑により許可された(年未詳九月三日「大友義鑑書状」同上など)。天正一一年(一五八三)頃と推定される年月日欠の田尻鑑種本領村数等覚書(同上)には「本城鷹尾村」とある。

文禄四年(一五九五)の知行方目録には高尾村とあり、高一千九二九石余、また「よしかた」分は一千七〇四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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