鶴岡新田(読み)つるおかしんでん

日本歴史地名大系 「鶴岡新田」の解説

鶴岡新田
つるおかしんでん

[現在地名]徳島市論田町ろんでんちよう

論田浦の東、勝浦川右岸河口部に位置し、打樋うてび川との間を占める新田村落。明和年間(一七六四―七二)に城下助任すけとう村の中屋亀三郎によって開発され、亀三郎はその功により鶴岡の姓を与えられて庄屋を勤め、村名を鶴岡新田と名付けたといわれる(郡村誌など)。また元和年中(一六一五―二四)に槌屋亀三郎により開かれたが、寛政(一七八九―一八〇一)以前には萱野が多く、助任の材木御用商人中屋喜右衛門は徳島藩からこの整理を命じられ、達成後当地を与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android