鶯声（読み）おうせい

精選版 日本国語大辞典

おう‐せい アウ‥【鶯声】

〘名〙 ウグイスの鳴き声。また、そのように美しい、人の声。鶯舌(おうぜつ)。

※文華秀麗集（818）下・奉和聴新鶯〈小野岑守〉「聴_二新鶯_一。鶯声新兮人惟旧」

※江戸繁昌記（1832‐36）五「粉頭、鶯声を囀じて、一齣の賀曲を唱ふ」 〔陳子昂‐居延海樹聞鶯詩〕

うぐいす‐ごえ うぐひすごゑ【鶯声】

〘名〙 なめらかによくまわる弁舌。美しい声音。また、口先の巧みなことをもいう。

※俳諧・若狐（1652）下「先づ玉章をやり梅の蔭 ほそほそと鶯声の物こしに〈友直〉」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【鶯声】おう（あう）せい

鶯の声。唐・劉長〔海塩官舎早春〕詩　一官、客の如く　事、飄(へうほう)を極む　柳色、の裏(うち)　鶯聲、細雨の中

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出典　平凡社「普及版 字通」