鳳台院(読み)ほうたいいん

日本歴史地名大系 「鳳台院」の解説

鳳台院
ほうたいいん

[現在地名]笠間市箱田

国見くにみ山麓にある。国見山と号し、曹洞宗本尊釈迦牟尼仏。承久年間(一二一九―二二)片庭かたにわ慈眼じげん寺として創建され、開山は竺翁円付と伝えられる。その後廃寺となったが、文明八年(一四七六)笠間朝貞が現在地に再興。朝貞の法名にちなんで寺名が生れた。江戸時代は朱印地五石を給され、末寺は笠間藩領内に三五寺、全国的には一一〇余寺を数え、曹洞宗の道場にもなっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報