鳥甲城跡(読み)とりかぶとじようあと

日本歴史地名大系 「鳥甲城跡」の解説

鳥甲城跡
とりかぶとじようあと

[現在地名]大村市中岳町 南川内

鳥甲山(鶏冠山、七四〇メートル)に築かれた中世の城跡。鶏冠城とも記す。大村氏の出城とされる。文明六年(一四七四)一二月、大村純伊は有馬貴純の進攻に対して大村純明を鳥甲城に配するとともに、自らは長岡氏・庄氏・鈴田氏ら七〇〇余人の兵を率いて中岳なかだけ砦に入って陣容を構えた。しかしその後、戦況は不利になるばかりで、鳥甲城も捨て、こおり岳を経て佐々さざ(現佐々町)に逃れ玄界灘の加々羅かから(現佐賀県鎮西町)に落延びたという。同一二年旧領を回復するまで当地は有馬氏の支配下に置かれたとされる(「大村家記」「大村郷村記」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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